2007年06月05日
「東京から考える」から考える。
1971年生まれ(←あ!)、気鋭の二人による、「東京論」…では、決してない。
▽これをよんだ。
日本放送出版協会 (2007/01)
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申し訳ないですが、ボクにとっては「本論はひとまずどうでもよい。」というのが正直な感想です。
(…というのも、残念ながらこの対談の結末が「東くん、北田くんの「立ち位置」は、それぞれ、そうなんだね。わかったよ。はいはい。」と、なんだか「内向き」に落ちてしまっているのが…。壮大な表題からみると、あまり面白くないように感じてしまったので。)
ひるがえって、ここでの私的なポイントは、何度も繰り返される
「広告都市」「16号線的な都市」「ジャスコ的な都市」という象徴的なことばに肩を並べて、
「都市計画的なもの」という言い回しで「都市計画そのもの」が一つの都市を構成する要素として語られてしまっているところです。
つまるところ、「都市計画というもの」が、(少なくとも彼らの観点からは)「都市論」を語るために機能していないこと。逆に、「都市計画というもの」を語らずして、現在の「都市」を論じ合うことに成功していること。
これは実は、そのスジのひとたちにとっては、大きな問題提起、もとい、大きな問題ではないかと思うのです。
いやいや、ということは、もう問題ですらないのかも。
△投稿者 satoru : 21:36 | これにコメント (0) | これにトラックバック
2006年09月01日
「拒否できない建築士」のみなさまに捧ぐ。
もう2年も前に出版され、なんとなくいまではトレンドっぽい「プチナショだけど反・親米保守だよ派」ブームのきっかけにもなった(と思わしき)この本を、いまさらながら手にとってよんでみた。
おおよその予備知識で、だいたいこれのことが書かれてるんだろーな、ということは知ってたんですが、よもやこの書物、冒頭は
タダオ・アンドー現象は、中国でも…なんて書き出しではじまっていたのです。
外交・政治の問題を語ってるはずなのに、何故「タダオ・アンドー」が切り口なのか。
そんな突飛な「ツカミ」に、まんまとツカマレてしまい、駆け抜けるように1章を読み切ってしまいました。
さあ。
これは大変なことが書いてありましたよ。お嬢さん。
こんなつまらないことで、わーわーと騒いでいたのなんて、実はタコツボのなかの井の中のカワズ状態だったのかもしれないな、という気さえしてきました。
ひるがえってみれば、つい最近のこの騒動は、本当の意味では日本の建築業界を「救う」ための最後のチャンスだったのかもしれないぞ。という見方もできてしまったり。
さて、いったいタコツボの外で、何がどーなってるんだい。と気になった(…でしょ?)マイミク一級建築士のみなみなさま。
騙されたと思って、ぜひともご一読を。
何も無理にこの下で「ポチッっとやってくれ」とはいいませんので(っていってるけど)、1章だけでよいのです。だから立ち読みでも是非。かあこは図書館で是非。
文春新書の棚にございます。
文藝春秋 (2004/04/21)
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日本人はよく考えた方が
日本、これからどう
△投稿者 satoru : 08:22 | これにコメント (0) | これにトラックバック
2006年04月17日
ウチは引落としで立派に一括払い。但し「カラー契約」というのは内緒です。
と、ゆうてたら、意表ついて、(払ってない)BSに登場するらしいのです。ソラニン。
はーい、「みなさまのNHK」さんに拍手。
どうやら浅野さんご本人が画面に登場ってことらしくて、さらに興味津々。たのしみにしてます。(って、なぜか見られるんだ。っというのは秘密でお願いします。)
ただこの記事で一箇所だけ引っかかったのがここ。
なんとなく仕事を辞めてしまうOLと、なんとなくバンド活動を続けるフリーター青年。恋する二人のモヤモヤ感をリアルな台詞で表現した「ソラニン」で、20代の支持を受ける浅野いにおさん。…そうなんですか。ほんとなんですか。感性まちがってますか。
「じゃぁ30代に聞いたんかい」とおたずねしたいもんですが。
△投稿者 satoru : 08:08 | これにコメント (0) | これにトラックバック
2006年04月04日
要は、もりあがっているわけです。
「Drコトー診療所」「海猿」「電車男」を皮切りに、その後、
「サイレン」「クロサギ」「都立水商」「下北GLORY DAYS」「武龍」、、と。
今年、もう、やたらめったら「テレビ化」「映画化」やってしまいまくりの作品を連発してるヤングサンデーさんですが。
そんななか、いまいちばんのお気に入りはこれです。
すっかりハマってます。なのにいよいよ、今週あさって木曜日発売の号にて最終回。うぐぐっ、どーなるの!!
と、ひとり勝手にテンション上げておりますが、ともあれ、この漫画独特の雰囲気ある空気感を、まちがってもこれだけは、テレビ化・映画化、しないでくださいよね。くれぐれもね。と祈ってます。
蛇足ですが、この漫画書いてる「浅野いにお」さん。
なんでだかどういう関係なんだかようわかりませんが、今月の「小説すばる」誌上にて、ちまたでわーわーと話題の「伊坂幸太郎」さんと「俺も俺も好きだったんだよ」とラブラブな対談をやってくれてます。
何がそんなに意気投合させてるのか(あるいは単に調子あわせてるだけなんだかどうだか)は、いまひとつよくわかりませんでしたが。浅野さんの姿(→やたら若い!)を拝見することができますので、ちょっとお薦め。
△投稿者 satoru : 18:08 | これにコメント (0) | これにトラックバック
2005年07月14日
田原総一郎をまるはだか。
仕事途中に立ち寄ったジュンク堂さんで、田原総一郎責任編集「オフレコ!」なる雑誌が目にとまる。(※どうやらこれ。「きょう創刊した」らしいってことを帰ってから知りました。)
目次を眺めると、渡邉恒雄/小林よしのり/鈴木宗男/堀江貴文…って物凄いカオカオと「二人でvs田原トーク」がタテ続け。
そのあいだにはなぜか(またヤンサン絡みで)山田玲司の漫画もあるって贅沢加減。
さっそく手にとってペラペラと立ち読みしてみたんですが、お話の内容や展開には、どれも興味をそそられる、、という一方で、どうにもこの方の「朝なま風」なやりとりは、活字で読み続けるのはしんどいのですね。
そのうちに、何度と無く繰り返し出てくる
「そこ聞きたい」っちゅう[決めフレーズ]が気に障るようになってきました。
どうにもつまり、「なんだかんだと相手を上げたり下げたりしながら、ここ一番で「そこ聞きたい」と叫んで懐へタックルしてみる」っていうよなやり方が、ただひとつの「田原メソッド」なのではないかということが判明。
つまりこの本。
「そこ聞きたい」フレーズをまず探して、その後のやりとりだけ追いかければ、たちまち全容が把握できるもんだということがわかりました。
てことで、買わずに立ち読みで終わった次第です。
小学館 (2000/10)
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△投稿者 satoru : 22:15 | これにコメント (5)