2007年06月05日

「東京から考える」から考える。

1971年生まれ(←あ!)、気鋭の二人による、「東京論」…では、決してない。

▽これをよんだ。

東京から考える―格差・郊外・ナショナリズム
東 浩紀 北田 暁大
日本放送出版協会 (2007/01)
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申し訳ないですが、ボクにとっては「本論はひとまずどうでもよい。」というのが正直な感想です。
(…というのも、残念ながらこの対談の結末が「東くん、北田くんの「立ち位置」は、それぞれ、そうなんだね。わかったよ。はいはい。」と、なんだか「内向き」に落ちてしまっているのが…。壮大な表題からみると、あまり面白くないように感じてしまったので。)

ひるがえって、ここでの私的なポイントは、何度も繰り返される

「広告都市」「16号線的な都市」「ジャスコ的な都市」
という象徴的なことばに肩を並べて
「都市計画的なもの」
という言い回しで「都市計画そのもの」が一つの都市を構成する要素として語られてしまっているところです。

つまるところ、「都市計画というもの」が、(少なくとも彼らの観点からは)「都市論」を語るために機能していないこと。逆に、「都市計画というもの」を語らずして、現在の「都市」を論じ合うことに成功していること。

これは実は、そのスジのひとたちにとっては、大きな問題提起、もとい、大きな問題ではないかと思うのです。
いやいや、ということは、もう問題ですらないのかも。


△投稿者 satoru : 2007年06月05日 21:36

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