2006年08月01日
アイアムノットアーキテクト。
「あしたはレディースデイだから混んでるよ」というまあちゃんのご意見をまともに受け取って、「じゃ、きょうのうちに行った方が空いてるはずだ」と、ひさびさにひとり、ガーデンシネマへひょろひょろ…。
と、いきなりこんな風に書いてあるじゃないですか。「きょうは映画の日です。」
うっ。
さすがに、「お正月」の次が「夏休み」になってしまうような無精では、そういう初歩的なミスもやむを得ないのでしょうか。
というようなコボケの結果、たったの1000円で辿りつくことができたモーニングショーはこれ。
押すな押すなのお隣り「ハチクロ」に、ひけをとらない「ほぼ満席」の盛況でございました。
アーキテクト。
たしかにそういう感じのジャンルのお勉強を、ほんの数年程どこかでしたような~しなかったような~といったような~、思い返すも恥ずかしい経歴を持ってる身の上ではありますが、決して今回の選択は「だから見たい」「お勉強したい」「カーンを知りたい」という立派な志向で至ったわけでなく、単に「夏休みらしく、骨太のドキュメンタリーが見たいから」というベタな動機が勝っていたりするわけです。
客層を眺めても、明らかに前者ぽい、目を爛々とさせた建築系の学生さんたちが半分。
残りは、どっから見ても後者。歪んだ癖のありそうな団塊おじさんと、阪急神戸線(←決めうち)知的メガネおばさんが半分半分。といった感じ。
じゃー自分はどこやねん。と考えるのは辛いので、最前列の真ん中にて鑑賞させていただきました。
さてしかし、意外とこの映画の立ち位置は、前者の「爛々学生さん」を相手にしているっぽく振る舞いつつも(チラシでもそんな売り方をしてた)、実は全く違ってることが解ります。
王道のドキュメンタリーとして、結果的にその解釈はこちら側に預けられることになるのですが、どうでしょう。少なくとも「カーンの建築を知りたい」みたいな目的意識で座ってしまうと若干のお門違い感(・もしくは、わけわからない感)を味わってしまうんじゃないでしょうか。
もう少し、全方位のアンテナを拡げて構えつつ、「ひとりの○○として」として、どっしり座って向かい合ってみると、相当に重厚で持ち帰る宿題も意義深い、よい映画に感じられると思います。
というわけで、梅田では金曜日までしかやってません(お盆に京都でやります)が、「全方位の皆さん」にお薦め。
よかったですよ。星5つ。
△投稿者 satoru : 21:03 | これにコメント (3)
2006年05月16日
つまり「やっぱりNOVAに通う必要は無い」ということです。
はじめて聞いたとき冗談じゃないかと思ったのですけれど、どうやら「カシコ」の筒井先生は本気だったようです。
かれこれもう何年も、じぶんから「これ見たい!」と思うような映画はなかなかなかったのですけれど。コレはちょっとその気になってきましたよ。
見たいです。日本 以外全部 沈没。秋公開だそうです。
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△投稿者 satoru : 12:44 | これにコメント (4) | これにトラックバック
2006年01月05日
ROADじゃなくてLORD。というのにあとから気づく。
お正月休み最後の一日。
まあちゃんのセレクション任せに、まったく何の前知識もなく「ぴあ」すら読まずに見に行った新春一つ目の映画がこれ。
いやなんというか、「「お正月映画」っぽくなさ度合い」やら「見終わった後の重苦しさ漂い度合い」あたりで競えばおそらく今年ナンバーワンに間違いなく輝くよい作品だったと思います。はい。
ともすれば、「ちょっと飾りすぎ?」「ご都合主義?」と思われかねないくらいの各国の激しい描写については、四半期に一度、精読させていただいてる「ユニセフ・ニュース」のアフリカ記事の基礎知識がここでまさかの活躍。あそーだ、これそーだ。と、スイスイ疑問を持たずに割り切って見入ることができました。
ただどうでしょう。
間違ってもそこで「ユニセフが必携」だとは申しませんが、少なくともメジャーな新聞テレビに収まりきらない世界の根深いドキュメントと、うまいことリンクさせながら解釈していかないことには、消化不足になりかねず勿体ないストーリィだと思います。
ましてやコレ、ある意味当事者のアメリカ国民の皆々様にはどう映って見えてるのか。そっちの方が気になる始末でございます。
星4つ。★★★★☆。
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スーダンの内情がよくわかる!
△投稿者 satoru : 23:47 | これにコメント (0) | これにトラックバック