タイトルがタイトルだけに(「..以降の」ってからには)、相応の背景を当然のように前提とした議論になってるがため、デリダもジジェクも「なんやろそれ」と身構えてしまうような凡人には、のっけから「蚊帳の外」におかれてるような気にさせられます。
しかし、道中を踏ん張って通り過ぎた先にある、最後の章「社会はなにを失ったのか」は(蚊帳の外の輩にもかかわらず)納得させられるセンテンスが盛りだくさんで、何度も振り返って、そして自分の身を置くいろいろな「社会」にそれをあて填め、みずからの解釈を迫られること請け合い。
ただ、例えばそこに「mixiのような場」はどうやねん。とかやりだすと、たぶん寝られなくなるので、それは割愛しておきます。
※このエントリーはmixiのおすすめレビューから転記したものです。