ケータイ各社さんの四半期決算発表のニュースが、あちらこちらに出てまして、概して「auさん絶好調、ドコモさんもFOMA売れてきました」というようなことだそうですが、
そのなかで目にとまったのが、InternetWatchさんのこのレポートです。
記事は、淡々と副社長さんの会見でのコメントを報告してくれているのですが、まず引っかかったのがここ。
現在、FOMAのARPUは1万円を超え、PDCのARPUを上回った。PDCでARPUの高いユーザーが移行していると考えている。※ちなみに「ARPU」というコトバについてはこのあたりなどに詳しいのですが、要は「1ユーザあたりの月額ケータイ料金(付加サービスはヌキにして)」ということで、つまるところ、このコメントは「ムーバよりFOMAの方が、ケータイ代たくさん払ってもらってますよ」ということになります。
さらに、
ARPUはしばらくは1万円を超えることになるだろうが、普及するに従って、ARPUはPDC並になっていく。しかし、それでは第3世代携帯電話に投資した意味がないので、低料金でパケットをたくさん利用していただくとともに、サービスを強化して、全体としてARPUを押し上げたいなんて吐露しちゃってます。
これって、さんざか宣伝されてる「FOMAはおトク」「FOMAはリーズナブル」云々のキャッチとは矛盾してないのでしょうか。
いや、もちろん理屈のうえでは「単価安いんだからおトク」で合ってるんですけれど、そういってながら、「単価安くておトクな分以上にたくさん余分にパケット使ってもらって、いままで以上に高額になるようにしたいんだよ(by副社長)」が「FOMAの目的」なんだとすれば、それは「お客さま」へのサービスの売り方の姿勢として、信義として、どうなのかな?と思っちゃうわけです。
FOMAというサービスに自信があるのなら、率直に「FOMAならリッチなコンテンツで便利なサービスがたのしめますよ(いままでよりちょっとだけ余分にカネかかりますけれど)」で舞台にあがってみたらどうなんでしょうか?
ひるがえってauさんの「CDMA1xWIN」のキャッチをみれば、第一が「より速く」、第二が「より楽しく」、んでおカネは第三で「より自由に」(←こちらはほんとに定額なんだから「使えば使うだけおトク」なのが真実です。)となってます。カネのハナシは第三位です。かっこいいと思います。
ちなみに、これだけノタマウわたくしは、未だ「DDIポケット」一筋で。
←とそれがサゲになる虚しさよ。おろろ。