ひさびさに早くおうちに帰れるようになって、よるのニュースをザッピングしてみたら、なんかやたらと「大阪市役所の屋上緑化」を担ぎ上げ中。
おいおい、まだそんなことをやってるのですかいと、カチャカチャしらべてみたところでまぁびっくりしました。
てっきり、いまでは「ヒートアイランド現象の緩和と屋上緑化は(ほとんど)関係がない」が常識になってるもんだと思ってたところ、よのなかの大勢はまるで逆、「ヒートアイランド現象緩和のためには、屋上緑化が有効です」が「あたりまえ」扱いされてるんですね。
じぶんのなかでは、もはや「ヨーグルトで血がサラサラ」とか「マイナスイオンで集中力アップ」とおなじレベルの「非科学的ひとだましビジネス」の扱いなのですけれど、如何なものでしょう。まやかされてはいけません。
屋上緑化は、ビルの壁面温度を下げますは確かだと思います。でも、
屋上緑化で、ビル内部の温度が下がりますは、(よほど壁の断熱に手を抜いた建屋でない限りは)ダウトでしょう。
「【屋上緑化したから】屋上の気温が下がりました」はダウトで、
「屋上緑化のために【水を撒いたので】屋上の気温が下がりました」が本質のはずです。
このあたりの数字や言い分について、いまのところのわたしのバイブルはこのページ。見た目はやや怪しげなデザインなのですが、そこはかなりの年配の方が作られてるようだってことで目をつぶっていただいて。どこもほぼ納得の解説が満載ですので是非のお薦めです。(字が一杯でなかなか「熱くて」疲れちゃいますが。)
でもこのページのうち、「自治体の環境基本計画」へのご批判部分は「いててて…」と、見て見ぬふりでご勘弁を。そのワケはここではかけません。